デジ絵の弊害
2011年現在ですが、漫画描きの同人屋さんはすっかりデジタルに移行していますね。
わたしはなにせぶきっちょなもので、フォトショップ(正規版)とintuos4を持っているというのに、せいぜい製図ぐらいしかできません……。アナログ派です。少なくとも、本文の漫画部分は鉛筆で下書きしてペン入れしてます。そしてベタをぬって、ウニフラを描いて、トーンはメンドイからなるべく少なくなるように頑張ってます。
デジタルというものは大変便利です。
なにがいいって、失敗したと思った瞬間、コントロール+Zを押せば戻りますからね。
わたしもアナログで書いてるのに、しくじった瞬間に左手が反応することがしばしばあります。そしてむなしい気持ちになります。
その昔、ブラウザマジックという言葉がありました。
これは主に『バナー』と『小説』に使われていました。
バナーは200*40なので画力がごまかせます。
小説は……ブラウザ上で読むと凄くおもしろいのに、印刷すると「アレ……」となる現象のことでした。まぁそれは縦書きと横書きの文化の違いだったり、フォントをいじったり、背景をキラキラにしたりできるとい、文章以外の要素が多かったからだと思われます。
しかし最近のブラマジはもっぱら絵に使われるようです。
ピクシブやサイトで「こ、この人は神か!?」と思った人の同人誌を買いに行って「アレ……」という。
美大に通っている子にこの現象について愚痴ったら、
「今の若い子は書き始めた時からデジタルなんだよね。デジタルはいくらでも修正できるし、効果でごまかせるから、所詮解像度72の画面なら良くても350の印刷に全員が対応できるとは限らないんだよ」とのことでした。
絵が上達するのに一番いいのは、やはり紙に鉛筆で描くことなんだそうです。
今のイラスト用ソフトには手ぶれ補正だの、ペン入れツールがあるので、デジタルだとその人の本当の実力がわからない、と。
デジタルにはデジタルの良さがあります。実際デジタルで凄く細かく書き込んで、声も出ないほど素晴らしい絵を描く方も大勢いらっしゃいます。
でもお若いお嬢さんたちは、パソコンの前に座る前に、紙にデッサンしたほうが、将来的にいい絵が描けるのではないでしょうか。