あれが映画化

 『世の中何がどうなるのかわからないものだなあ』なぞと思う歳になって久しいが、
別段難しい話ではなく“あの作品が映像化されるなんて夢にも思わなかった”が頻発しているのである。
特にここ数年。

それできっかけを考えてみたのだが、たどり着いた結論は「こんなことになっちゃった原因は“多分”『NANA』」と言うところに行きついた。

私は根性曲がりのひねくれ者であるからして“流行”の二文字があんまり好きではない、
だから普通の場合どれだけ周りが騒いでいようが無関心を決め込むのが常套手段なのだが、
『NANA』の時はそれまでとは比べ物にならない騒ぎ様だったのである。
少なくとも、それまでただでさえ情報量の多い朝のニュースでわざわざ時間割いてまで紹介される漫画なぞなかったはずである。
であるからして読みましたよ、一応ね。

それで分かったのは、「これだけ女の子がキュンキュン来るものをぶっこみゃ大騒ぎになるわな」である。
面白かったですよ、少なくとも私が読んだ11巻までね。それに率直な感想として“ああいう世界で恋愛だのなんだのをしたいと考えるのは男女共通だろう”と思いましたよ、
私だってできるものならしたいけどあそこまで細くはないからね、体型ね。
そういう冗談は抜きにしてよく出来てました、映像化云々抜きにしても遅かれ早かれ大騒ぎになったでしょうね。
残念がら私は途中でドロップアウトしましたが。

そうこうしてたら今度は『パラダイス・キス』が映画化だっつって大騒ぎになったんですな、ああいう状態を“燃料投下”というのかしら? 
『パラダイス・キス』も原作読んでますが、こちらはこちらでまた“女の子の夢の具現化”ですわな。
主人公が大学受験を控えて絶賛モラトリアム中というのも上手い手だと思います、自分がこれからどうなるのかわからない時期にガツンと強烈なヤツが来ると人生観変わりますからね。
そこをうまく表現していた、色恋が絡めば尚更面白くなります。

しかし、ここまで持ち上げておいて落とすのもなんですが、“少女漫画”に頼らなきゃ映像作品の一本も作れないのかと思いますね、正直な話ね。

人気のある作品を映像化すればそりゃーリスクは少ないに違いないですが、もっと挑戦的な。
そう挑戦的で野心的な関係者居てもいいと思いますけどね、少なくとも良かれ悪かれ伝説にはなりますよね。

もし、そういう気概のある人が、居れば、だけれど。

このページの先頭へ